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【産後の腰痛】なぜ腰痛が治らない?骨盤矯正のウソ・ホント

投稿日:2016年12月29日 更新日:

妊娠中に腰痛に悩まされたママは多いと思いますが、出産後も腰痛が治らなくて継続して痛みに悩んでるママが少なくありません。

 

妊娠中は赤ちゃんと羊水をお腹に抱えて、増加した体重分が腰に負担がかかるので腰痛が起こるのは理解できます。

 

でも出産して体重が戻っているのに腰痛が治らないのには何か原因がありそうですね。

 

そこで、産後の腰痛の原因を調べた上で、腰痛の改善方法を調べまとめました。

 

 

産後の腰痛の原因

産後 腰痛北海道大学看護部の論文『産褥期の腰痛に関する研究』によりますと、産後の腰痛の原因には次のようなものがあげられます。

  • 骨盤輪不安定症
  • 腰椎の前弯の亢進

簡単に言いますと、「妊娠により骨盤結合が緩み骨盤の可動域が増えて腰痛を起こす」のと、「妊娠中にお腹の体重が増加することで腰の背骨が曲がってしまう」のが原因ということです。

 

それぞれ詳しく解説します。

 

骨盤輪不安定症

骨盤は、腸骨、恥骨、坐骨からできる寛骨と、尾骨、仙骨でできています。

※この図を見ていただくとわかりやすいと思います。

 

寛骨=腸骨+恥骨+坐骨

骨盤=寛骨+尾骨+仙骨

 

これらの骨がすべてくっついた状態を、骨盤輪と呼んでいます。

 

これらは別の骨が結合しているのですが、がっちりと靭帯で補強されて完全に固定されています。

 

しかし女性は妊娠すると、赤ちゃんが通る道を作るために妊娠の時に分泌されるホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、リラキシン)の影響でこの結合が緩みます。

 

骨盤輪の結合が緩むことで赤ちゃんが骨盤を通り産道を通って生まれることができますが、骨盤輪は不安定になり腰痛を誘発してしまいます。

 

もちろん、赤ちゃんが生まれれば緩んだ結合はもとに戻りますが、一度起こった腰痛はなかなか取れてくれないんです。

 

腰椎の前弯の亢進

妊娠中は子宮内で赤ちゃんが成長し羊水も増加するため、どんどんお腹の体重が増え腰椎に負担がかかります。

 

妊娠前から背筋を鍛えていれば別ですが、お腹に増えた体重で腰椎が支えられなくなり腰椎が前に弯曲してしまうんですね。

 

これにより腰痛が発生してしまいます。

 

出産後はお腹の体重が減り、腰椎への負担がなくなり自然に元に戻るはずですが、弯曲がなかなか戻らなかったり産後のダイエットが甘いと腰痛は持続する可能性があります。

 

弯曲が戻り体重も戻ったとしても、腰痛は神経根に残ってしまう場合があります。

 

 

産後の腰痛を改善するには

産後 腰痛産後に起こる腰痛の原因はわかりましたが、それでは腰痛を改善する方法はあるのでしょうか?

 

骨盤輪由来の腰痛は、出産から時間が経つにつれて骨盤の結合が戻り落ち着きますし、腰椎由来の腰痛も同じ事がいえます。

 

どちらも原因は産後に解消されるので、残ってしまった腰痛の改善は、普通の腰痛改善方法と同じで大丈夫です。

  • 安静療法
  • 運動療法
  • 温熱療法

それぞれ詳しく解説しますね。

 

安静療法

安静療法骨盤ベルトや腹帯、コルセットなどを使って腰痛を緩和します。

 

よく産後は骨盤の歪みを治す為に、骨盤ベルトによる骨盤矯正の必要性が言われますが、これはのちほど詳しくお伝えします。

 

また、ママさんの腰痛アンケートに多い「腰痛で眠れない」と「寝ている姿勢から起き上がれない」という問題は、妊婦用のマットレスを使用することで腰痛が緩和できます。

 

運動療法

運動療法は、腹筋と背筋の強化や腰痛体操になります。

 

妊娠する前から腹筋と背筋を鍛えていると腰椎に負担がかかりにくく腰痛が起こりにくいです。

 

腹筋と背筋のバランスを保って鍛えるのがコツで、腰だからと言って背筋だけを鍛えるのではなく、背筋と同じ回数腹筋もしてバランスをとったほうが腰痛予防になります。

 

腰痛体操は、ストレッチにより筋膜や筋を柔らかく保ち、腰痛を和らげる効果があります。

 

産後の腰痛体操は「産後 腰痛対策」で検索すれば整骨院さんがたくさん教えてくれますので、自分にあったのを選ぶといいかもしれません。

 

ここでもいくつかご紹介しておきますね。

 

温熱療法

温熱療法は、腰を温めることで腰痛を緩和させる療法です。

 

ホットパックや入浴で腰を温めて腰痛を緩和します。

 

これらの療法に共通して言えるのは、産婦人科とは別に整形外科を受診し、保険診療内でリハビリを受けたり温湿布を処方してもらうのが最良です。

 

もしかすると腰痛が別の病気が原因で起こっている可能性もあるので、まずは整形外科を受診して検査をしてもらうことをおすすめします。

 

 

骨盤ベルトは腰痛に効果ある?

骨盤ベルトは妊娠中の腰痛に対して効果があることが論文で証明されています。

 

名古屋大学医学系研究科看護学専攻『妊婦腰痛に対する骨盤輪固定ベルトの有用性 : 骨盤周囲径と表面筋電図よりみた有用性の検討
そして産後にも、骨盤輪を綺麗に固定するものとして、産後の腰痛解消に注目されています。

 

長崎大学の田中宏和先生の論文『骨盤輪不安定症-その臨床的・解剖学的研究-』では、出産後の女性に特有のものとして左右の恥骨結合部に段差があること報告しています。

 

これは出産で緩んだ結合部分が、産後もとに戻る時に少しずれてくっついてしまったと考えられます。

 

出産の回数が多い女性ほど骨盤結合で歪みが大きいと言われています。

 

これを骨盤ベルトで固定して綺麗に結合させることは、効果があると行っていいかもしれません。

 

ただし骨盤ベルトの正しい使い方を産婦人科や理学療法士、専門の整骨院などで教えてもらって使うほうがいいでしょうね。

 

 

骨盤矯正のウソ・ホント

よく女性用のダイエット商品で「骨盤を矯正すれば痩せます!」といったものが多いですね。

 

しかし専門家の話では、「骨盤は固く固定されていて、妊娠して結合部が緩まない限り歪むことは無い。」という意見もあります。

 

確かに骨盤は事故などで大きな力が加わらなければまず歪まないというのが医学界の意見のようなので、妊娠・出産後の女性以外には骨盤矯正は効果がないかもしれません。

 

産前産後の骨盤矯正も嘘だ!という意見がありますが、これは長崎大学の田中宏和先生の論文など、複数の論文が存在することから、骨盤輪が不安定になるのは確かなのかなと思われます。

 

ただ、「骨盤矯正とは、骨盤の結合が歪んでいるのではなく、体幹に対して骨盤の位置が歪んでいる」という意見があります。

 

これは確かにその通りで、骨盤の角度、傾斜が歪んでいるのは骨盤矯正の対象になると思われます。

 

いずれにしても症状が出ているのでしたら、まずは育休中に整形外科を受診して、専門医にレントゲンやMRIなどでみてもらうのが一番です。

 

整骨院の先生が骨盤が歪んでいるから腰痛がでるんです、といったところで、もしそれが別の命に関わる病気による腰痛だとして、その先生は責任は取れませんよね。(^_^;)

 

整形外科に行って本当に骨盤が歪んでいるか確かめてから、整骨院で骨盤の歪みを矯正してもらうのはありだと思います。

 

 

 

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